あけましておめでとうございました

  • いいツイートがあった。

正確にはリンク先でのはなしだけども。。。「徳孤ならず。必ず隣あり。」(『論語』, 里仁25)だねぇ。やっぱり同じようなことを考えている人は、いるんだ。ほっとした。

踏ん切りがついた思いだ。

反・反原発派の政治的バイアス

池田信夫氏による、最新のエントリ("原子力の悲劇", http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51748817.html) の反原発派の政治的バイアスを取り除くための精力的な活動には、敬意を表したい。


しかしながら、文脈を無視したり、恣意的に歪曲したり、引用を捏造するのは、よくないでしょう。最後から2つめのパラグラフです。括弧でくくっているから引用なのだろうけどリンク先のpdfに、「北朝鮮にも核武装の権利がある」という文言はありません:

核燃料が兵器にも転用できることは事実であり、石破茂氏もいうように、核武装憲法が禁じているわけでもない。しかし日本が核武装することは現実的にありえないし、すでに核兵器をつくるに十分な技術もプルトニウムも持っているので、原発を止めても核兵器の抑止にはならない。むしろ危険なのは、「北朝鮮にも核武装の権利がある」と主張する小出裕章氏のような反原発派である。


よしんば、括弧内は引用ではなく(小出裕章氏のpdfの)主張の要約であるとしましょう。そうであるならば、それをきちんと明示的に導いてあげないといけません。これでは反・反原発派にも、政治的バイアスがあるという誹りを免れないです。


攻撃的なのは池田信夫Blogのひとつの味なのかもしれませんが、少し勇み足がすぎるのではないでしょうか?まぁ、前述のエントリの目的は、書籍の紹介なのかもしれませんが……。ちょっと気になった次第です。

10円はどこに行った?―複式簿記を使って考えてみた―

はじめに

こんなものがTLに流れてきたので、考えてみました:

“3人で100円ずつ出し合って250円の品を買う。おつりの50円を10円ずつもらい、余りの20円は募金。100円出して10円戻ってきたから出費は90円、3人で270円。募金した20円を足して290円。残る10円はどこ? #どうしても理解できない”
https://twitter.com/#!/hiyoco_sama/status/102807273524568065


出費は、「3人で270円」。これはいい。大丈夫だ。問題ない。
しかし、

  • 出費270円の内訳は、品物250円と募金20円なのである。だから、270円にさらに20円足してしまうのはおかしい(290円というのは、無意味な数字)
  • 逆に言うと、上記状況では、実質的には270円分の大きさのトランザクション(取引)しか、行っていない
  • 300円と出費270円との差額30円は、そもそも出していないのと等価

なのである。
これらを把握できないことが、10円はどこに行った?と、おかしく感じてしまう原因である。

以下に、複式簿記を使って、トランザクションの詳細について考察してみる。

複式簿記で考えてみる

簡単のため、以下の定式化を行う:

  • 3人をまとめて考えるために、彼/彼女ら3人による組合を仮定する
  • 会計期間を組合設立から解散までとする

このとき、会計期間における冒頭の会計事象のジャーナル(仕訳)を、考える。

ジャーナル

(1) 3人で100円ずつ出資し、組合を設立した

借方 貸方
現金 300 出資金 300


(2) 組合は、300円を支払い、250円の品物を購入し、50円のお釣りを得た

借方 貸方
品物 250  現金 300
現金  50


(3) 組合は、20円の募金を行った

借方 貸方
募金  20  現金  20


(4) 組合は、解散するために、出資金(残額の30円)を各人に払い戻した

借方 貸方
出資金  30  現金  30
アカウント

上記ジャーナルをアカウント(勘定口座)ごとに見てみよう(総勘定元帳)。本エントリでのアカウントは、 {現金, 品物, 出資金, 募金} の4つである。それぞれの会計属性は:

  • 現金:アセット(資産)
  • 品物:アセット(資産)
  • 出資金:ネット・アセット(純資産(資本))
  • 募金:コスト(費用)

とする(負債と収益は今回は無し)。

資産と費用は、左の欄(借方)で増加を表し、右の欄(貸方)では減少を表す。純資産は、その逆で左の欄で減少・右の欄で増加を示す。すると:

現金
借方 貸方
(1)にて 300 (2)にて 300
(2)にて 50 (3)にて 20
(4)にて 30
品物
借方 貸方
(2)にて 250    
出資金
借方 貸方
(4)にて 30 (1)にて 300
募金
借方 貸方
(3)にて 20    

のようになる(見難いけど、Tフォームだと思ってください)。

T/B

アカウントにまとめた結果から、残高を求めてみよう(Trial Balance 残高試算表)。

借方残高 借方合計 勘定科目 貸方合計 貸方残高
    0    350 現金    350     0
   250    250 品物          0
    0    30 出資金    300    270
   20    20 募金          0
   270    650       650    270
I/S

I/S(Income Statement 損益計算書; P/Lともいう)は、フロー(テンポラリな財のインプット(収益)とアウトプット(費用))を集計したものを示す。
また、

((収益 − 費用)>0)?利益:損失

である。

アカウントの章において、募金は費用(すなわち、一時的な出費)とみなしている。このため:

I/S
借方 貸方
募金 20 当期純損失* 20

となる。収益は、特に無いので、当期純損失 20が貸方に来ることになる。

B/S

B/S(Balance Sheet 貸借対照表)は、I/Sとは反対に、ストック(会計期間による価値の増減がない・もしくは少ないもの)を集計するものである。これは、本エントリの内容では、現金・品物・出資金で、構成される。

すなわち:

B/S
借方 貸方
現金  0
品物 250 出資金 270
当期純損失* 20

である。

左借方と右貸方の差額270-250=20円(*当期純損失)は、I/Sの損失の額と等しい。これは、フローによって、ストックが削られ(て減少し)たということである。
また出資金の額は、270円となっている。会計期間内に組合の設立と解散を行ったため、会計期間トータルでは、各人90円ずつ出して、出費を行ったこととなる。

まとめ

  • 各人は90円ずつ、合計270円を出費(出資)した(B/Sより)
  • 20円は、募金した(I/Sより)
  • 250円は、品物を購入した(B/Sより)


注:組合の出資金や、募金というのは、会計上特殊な扱いがあるかもしれません。本エントリでの各会計属性は、説明のための便宜と捉えて頂きますようお願いします。また、なにかご指摘などございましたら、コメントやトラックバックなどでどうぞ。

メモメモ

Blogご無沙汰してしまっている。。。

  • 中島聡, 『エンジニアとしての生き方』, インプレスジャパン, 2010
  • 佐藤博子, 『ITサービス』, 業界研究シリーズ; 日経文庫; 2006, 2008;

を、まとめに追加しなければ。。。

いろんな魔法少女を集めてみた(アニメ『まどか☆マギカ』の各話タイトル・パロ ディまとめ)

はじめに

アニメ『まどか☆マギカ』(以下、まどマギ)は、2011年1月から放送(配信)が始まった、魔法少女モノのアニメである*1


私はつい最近まで知らなかったのだが、まどマギは、最新話に関しては、ニコニコ動画のサービス:ニコニコチャンネル『まどか☆マギカチャンネル』で、無料での配信もなされている*2。また、過去の配信についても、ニコニコ動画のポイントを購入することで、視聴期間は限定されているものの、視聴することができる。課金単位は、1話単体、5話パックを、選択できる。*3


このため、テレビを設置していない私も、ニコニコ動画で、まどマギの最新話を見ることができた *4 。たしかにTLで観測されているだけある、おもしろいアニメだと思う;私の視点からみると、非常に今日的な社会状況を織り込もうと労されているように、感じられた。


ところで、ここのところこのアニメの各話タイトルをテンプレとして扱い、それらをもじったネタポストを、私のついったーのTimeline (TL) で散見するようになった。そこで試みに、私がおもしろいと感じたついったー上のポストについて、テンプレ活用事例を収集してみたいと思う――と思っていたのだが、全部見ようとしていたら辛くなってきた(作業量的にも内容的にも)ので、このあたりで打ち止めにして、まとめることとする。

収集の方針・方法

収集の方針

当サイトは、ゆるふわ社会派を目指しているため、学生や労働者の社会生活、就活や労働、雇用、IT業界ネタを中心に、収集してみた。

収集の方法

ポストの収集には、グーグルの検索を用いた。キーワードは、以下の通りとした:

☆△"第1話"△"こんな"△"おかしいよ"△inurl:status△site:twitter.com

ここで、△は半角スペースを示す。
2011年2月20日現在で、総ヒット数は、「487 件中 5 ページ目 (0.09 秒)」となった*5


※本エントリ内へのの転載に不都合や問題等がありましたら、コメントや、@DrFaust などで教えてください。記事から削除します。

いろんな魔法少女まとめ

研究・実験

試験・就活

生活・労働(一般)

生活・労働(IT業界)

その他社会

*1:http://ch.nicovideo.jp/channel/ch260

*2:http://ch.nicovideo.jp/channel/ch260 “TV放送終了後、最新話を一週間無料配信!”とある

*3:このことはアニメ・コンテンツの流通の仕組みからみて、画期的な試みだと思う。

*4:配信されている中で2011年2月20日現在の最新話は、第6話「こんなの絶対おかしいよ」である

*5:Googleの件数表示は適切でない場合が多々あるので、検索結果のページが複数である場合、ページを展開してみる必要がある

内定辞退強要のロジック

城繁幸さんの今から一年ほど前のエントリ(
http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/2c886cdcb7386163e790bdfd1b5a7561)は、『内定取消!』*1 の書評となっているエントリだ。


で、このエントリで、ずっと気になっているところがあったんだよね:

しかし。本書に出てくる企業の人事担当取締役は、なぜにここまでマッチョなのか。
「内定取り消しなんてしちゃいけないんだ、だから辞退に追い込むんだ」というコンプライアンス意識が
高い人なのはわかるけども、ここまでしちゃうと逆に高リスクだ。
恐らく、企業としてギリギリの瀬戸際にある会社なのだろう。
実は、内定取り消し理由の25%は倒産である(厚労省発表)。「業績の悪化」と倒産でほぼ100%。
50人以上の内定取り消して3カ月後に潰れた日本綜合地所のように、三途の川の手前でうろうろしているような
会社が大半だと思われる。

というところ。たしかに不可解に思っていたので、僕なりにときおり考えていたんだけども。

むしろ逆なんじゃないか

城さんの推測だと、「恐らく、企業としてギリギリの瀬戸際にある会社なのだろう。」ということである。


だけどこれだと、このブラック企業がここまで悪辣な態度を取る理由が、成り立たないんじゃないか……? その他のニュース・ソース等も勘案して考えると、そう思えるのだ。なぜなら、通常の企業における、仕入だの在庫だのといったコスト概念は、このブラック企業*2には、あまりあてはまらないからだ。

それに、経営が傾いていることが仮に真であるならば、厚生労働省の内定取消の条件にも、比較的簡単に当てはまる―とくに難癖つけられにくい―のだから、これを利用するだろう。悪質な内定取消でなければ、公表されないのだから。


そう考えると、むしろ、この新卒内定者に対する内定辞退の強要は、利益を上げるための物である、と考えるのが合理的なんじゃないか?
その理由(ブラック企業のロジック)は、こうだ:

  1. 今年は売上の縮小が予想されるが、新卒を取り過ぎてしまった。だが、教育等余計なコストは掛けたくない。
  2. だが、厚労省に内定取消の申請をするのは、無理だ。なぜなら、利益はそこそこ上げている。
  3. 従って、会社から内定を取り消すのではなく、「辞退」をさせればよい

ちなみに

この手のITコンサルティング会社、中小のブラックIT企業=派遣屋の搾取率、つまり:

派遣屋搾取率=100×(派遣単価−派遣労働者コストもろもろ)/派遣単価

は、少なくとも6割、通常はそれ以上だ。
理系の学卒新卒で、客先企業が派遣会社に払う派遣単価は、おおよそ60万〜80万円/月。経験数年のエンジニアなら、100万円前後である。そこから計算すれば、搾取率は計算できるだろう(多重派遣だったら、もっと単価下がるけど)。


厚生労働省の派遣事業報告書のデータ(平均で、3割とか4割とか言っている)は、全く実態を反映していない―まぁ、いくらでもごまかせるからね。

*1:間宮 理沙 著,『内定取消! 終わりのない就職活動日記』, 日経BP社, ISBN-13: 978-4822248017

*2:記述内容からみて、同一の会社であろう。「ITコンサルティング業」とある。:http://blog.livedoor.jp/teranews/archives/1383421.html