2009-07-09から1日間の記事一覧

な〜んでだろ?問題提起、あるいはNHK(日本閉塞感協会)

これらを読んでいるうちに、これまでの技術者として過ごしてきた人生で、なんとなく感じていたモヤモヤ感、疑念といったものが、次第に言語化されてきました。以下にそれらを、荒削りながら問題提起として挙げたいと思います: 技術者は奴隷なの? 付加価値…

おまけ:社会的観点からみた勉強会に参加することの意義

まとめと提言にある「勉強会に参加☆」なのですが、最近以下のようなばずりを見まして。 (笑)この会社ような勢力は、NHK会員に違いないっ!つまり、勉強会に参加することは、NHK(日本閉塞感協会)に対する圧力にもなるんですよ〜という話。でした。

II.現実社会編

前章までで、現状の産業構造やIT業界に蔓延している問題の背景と、問題の提起を行いました。また、自由・権利・権利や権力の正当性といった点について、理論的に確認してきました。以下では、理論から導かれる、問題を解決するためにあるべき社会システムと…

Blog版Agenda

全部 Blog版Agenda はじめに LTのきっかけ(問題の背景) 問題提起 I.理論編 自由について 権利について 正当性について II.現実社会編 のぞまれる社会アーキテクチャ要件 派遣制度の悪用例 派遣制度の改正案 まとめと提言 自己紹介はすっとばします

LTのきっかけ、気になった記事、問題の背景

今回僕が「LTをやりたい」という気持ちに至ったのは、もちろん前回の7X会が楽しかったことがあるのですが、近頃いくつかのメディアの中で、ある種のものを見たり読んだりする機会があり、気になっていたからであります。それらの中から3つ、引用してここに…

最後にご紹介したい言葉

“カーストが存在するということは, カーストを意識したインド人の 主観的な要素の上に成り立っている.” ――アンドレ・ヴェイユ (アンドレ・ヴェイユ著, 稲葉 延子(いなば・のぶこ)訳;『アンドレ・ヴェイユ自伝 〜ある数学者の修行時代』,シュプリンガー・…

I.理論編

前章で挙げましたこれらの諸問題について、まずは原理的な面から、批判的に確認したいと思います。 自由について 権利について 正当性について <前へ Blog版agendaへ戻る 次へ>

法、社会制度、意思〜「泥のように働く」社会の変革の可能性・方向性〜

タイトル名は、LT時と微妙に変えました。*1 *2 はじめに謝辞 7X会に参加された方々、おつかれさまでした。 会場についてから、僕のTypePでパワポが開けないことが発覚して泣きそうになりました。しかし、こしばさん(id:bash0C7)のご好意により、PC(他の方のP…

まとめと提言

我々は奴隷ではありません。自由と権利を持った、国家の主権者です。 現状の派遣制度は、技術者にとっても糞です。NHK(日本閉塞感協会)をデバッグ+リファクタしましょう 誰にとっての「需給の調整弁」なのか。そこには技術者(を含めた労働者)の視点が、圧倒…

派遣制度の改正案

以上のような現状を踏まえ、アーキテクチャ要件を実現するためには、現行の派遣法は改正されるべきだと考えます。具体的には、下記のような点についてです: 情報の会社自らによる公開義務化 ピンハネの法定制限 労働諸法違反時の厳罰化 労働者への補償(罰金…

派遣制度の悪用例

では、現実はどうなのでしょう? ここでは、IT業界に蔓延している業態、派遣会社というものにフォーカスしたいと思います。少なくとも、僕の見聞きした限りにおいて、派遣会社=ブラック企業というのは、恒等式のように思えるわけです。派遣先での就業条件も…

のぞまれる社会システムのアーキテクチャ要件

機能要件として押さえるべきポイントとして、大きく分けて3つあると思います: まず、NHKを淘汰するような機能が求められます。また、システム全体としてNHKを生み出してしまうような歪・不公平な権利バランスといったものは排除されており、「よい設計」で…

正当性について

自由、権利と見てきました。 しかしそれらが社会において有効に機能するには、突き詰めて考えていくと、 いろいろなレベルでの「執行」が必要となります。理念や紙に書かれた文字が 単に存在するだけでは、現実社会において効力を持ち得ませんから。 では、執…

権利(Right)について

権利=正義 権利というのは、正義なのでありますっ! 福沢の用語では、「権理」としています (『現代語訳 学問のすすめ』)。もっと直接的に、「正義」、あるいは「義理」としてもいいのかもしれない*1。 では、「権利」の源泉とは何なのでしょうか? ……調べ…

自由について

ホッブズ的自由とロック的自由 自由について法理学、思想史をさかのぼっていくと、ホッブズとロックの二人にぶつかります。どのレイヤーで「自由」を定義するか、という定義語の問題なのかもしれませんが。 まず、ホッブズ的自由から。 「なにをしてもフリー…