派遣制度の悪用例

では、現実はどうなのでしょう?
ここでは、IT業界に蔓延している業態、派遣会社というものにフォーカスしたいと思います。

少なくとも、僕の見聞きした限りにおいて、派遣会社=ブラック企業というのは、恒等式のように思えるわけです。派遣先での就業条件も知らされないし、ピンハネも6割7割がザラです。またこれまで述べてきたとおり、IT業界は偽装請負偽装派遣・多重派遣が横行している状態*1です。


のみならず、派遣事業を利用したビジネス・モデルには、ほとんど詐欺商法といえるものも存在しています。ここではそんな派遣制度を悪用した詐欺商法ビジネス・モデルについて、派遣制度と隣接した制度である職業紹介事業も含めて、紹介してみたいと思います。

(ここでご紹介するモデルは、ソースにおいて直接的には他業界であるものを含みます。類型としてこのようなものが存在するということを、押えておいてください)

有料職業紹介事業を悪用したピンハネ・ビジネス・モデル


これは、「一日単位の職業紹介を繰り返す」ことで、毎日給料の一部が紹介会社に搾取される仕組みです。。。意味分かりますかね?
詳しくは、笹山尚人 著『人が壊れてゆく職場』光文社新書を、参照ください。

無料職業紹介事業を悪用したピンハネ・ビジネス・モデル


知らない間に、派遣社員になる例です。
デルの本社で面接し、デルの名刺も持っていたのに、知らない派遣会社に雇用されていたというお話。。。http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2005/11/27100632/ を参照ください。

特定労働者派遣制度を悪用したピンハネ・ビジネス・モデル


これも知らない間に、派遣社員になる例です。
正社員で採用されたはずが、いつのまにか派遣社員になっていた、という話。


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*1:行政当局は、コレを知っていて放置しています…(#^ω^)