招魂社の意義

忘備めも。*1

賀茂百樹は、
靖国の字は春秋左氏伝に見えているが、その意
義は祭文にあるように「祭神の偉勲に拠りて国
家を平和に統治し給ふの義なること」、「我が帝
国は古来平和を以て国是とすれば皇祖列聖安国
と平らけく天の下を知食さむ事を軫念し給ひ、
下民も亦聖旨を奉戴して、平和の為めに一身を
犠牲に供し、死しても猶ほ護国の神となりて、
平和を格護せむことを期しつるなり。靖国の称
実に宜なりけり(21)」として、靖国神社が国の
「平和」のための存在であることを強調している。

太字化は引用時に行ったもの。

*1:春山 明哲,『靖国神社とはなにか ─資料研究の視座からの序論─』,http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200607_666/066603.pdf